「範疇」と「範囲」の意味の違い
【範疇】同じ属性のものが含まれる領域
【範囲】一定の決まった広がり
【範囲】一定の決まった広がり
「範疇」は「ハンチュウ」と読み、同じ性質・属性のものを含む領域や分類のことを指します。
つまり、「範疇=カテゴリー」です。
一方、「範囲」は「ハンイ」と読み、ある物事によって決められた一定の広がりのことを指します。
よって、物事やその性質・属性を分類するために使う言葉が「範疇」で、空間的・物理的な広がりを表すために使う言葉が「範囲」であると覚えておくと、それぞれの意味の違いを把握しやすいです。
「範疇」の使用例
- 彼の野球のテクニックは、趣味の範疇を超えている
- 自分の業務の範疇外の仕事を依頼されると非常に困る
- この事件は到底理解できる範疇にない
- この試験はまだ初心者レベルの範疇に分類される
「範囲」の使用例
- 非常に広い範囲で大雨となるだろう
- 今年の期末テストの試験範囲は去年よりも広いらしい
- そのくらいの誤差の範囲は許されるだろう
- 予算の範囲内に収まるよう気を付けたい
当記事の参考文献
- 編 山田忠雄、柴田武、酒井憲二、倉持保男、山田明雄、上野善道、井島正博、笹原宏之 (2012)『新明解国語辞典』第七版, 三省堂.
- 著 北原 保雄(2011-2019)『明鏡国語辞典』第二版,大修館書店.
- 編 新村出 (2018,2019)『広辞苑』第七版, 岩波書店.
- 公益財団法人日本漢字能力検定協会.「漢字ペディア」.<https://www.kanjipedia.jp/>(参照日2024年8月23日).
- 小学館.「デジタル大辞泉」. <https://dictionary.goo.ne.jp/jn/>(参照日2024年8月23日).
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