「実戦」と「実践」の意味の違い
【実戦】実際の試合や戦闘のこと
【実践】実際に自分で行動に移すこと
【実践】実際に自分で行動に移すこと
「実戦」と「実践」は、どちらも「ジッセン」と読みますが、意味が異なります。
「実戦」は、演習や練習ではない実際の試合や戦闘のことです。
一方、「実践」は、学んだことや自分で決意したことなどを実際に行動に移すことです。
「実践」の「践」には、「行う」という意味があります。
よって、「実戦=実際に戦う試合・戦闘」、「実践=実際に行う(実行する)」とイメージしておくと、意味の違いを把握しやすいです。
また、「実戦」は名詞として使いますが、「実践」は名詞・動詞の両方で使うことができます。
【例文】
<実戦>
- 実戦に強くなりたい。(名詞)
- 実戦部隊の体制を強化する。(名詞)
<実践>
- 昨日決意したことを早速実践に移す。(名詞)
- 学んだことをすぐ実践することの大切さを知った。(動詞)
「実戦」の使用例
- まだ実戦経験が足りない
- 今日の演習は実戦に近い内容で行われた
- 実戦に役立つテクニックを身につけたい
- 実戦の厳しさを肌で感じた
「実践」の使用例
- 授業で教わった通りに実践した
- 実践に移すのは早い方がいい
- これを実践するのはもう少し後の方がいいだろう
- 実践を繰り返すことで上達する
当記事の参考文献
- 編 山田忠雄、柴田武、酒井憲二、倉持保男、山田明雄、上野善道、井島正博、笹原宏之 (2012)『新明解国語辞典』第七版, 三省堂.
- 著 北原 保雄(2011-2019)『明鏡国語辞典』第二版,大修館書店.
- 編 新村出 (2018,2019)『広辞苑』第七版, 岩波書店.
- 公益財団法人日本漢字能力検定協会.「漢字ペディア」.<https://www.kanjipedia.jp/>(参照日2024年8月17日).
- 小学館.「デジタル大辞泉」. <https://dictionary.goo.ne.jp/jn/>(参照日2024年8月17日).
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