「欠点」と「瑕疵」の違い

「欠点」と「瑕疵」の違い

「欠点」と「瑕疵」の意味の違い

【欠点】人柄や物の性質の不十分な点
【瑕疵】きず・欠点・不具合・欠陥があること

 

「欠点」とは「ケッテン」と読み、人柄や物の性質の不十分な点という意味があります。

人柄の「欠点」とは、自分や他人の言動や性格に対して改めるべきところという意味合いがあります。

ただ人柄の「欠点」は人の価値観により様々であるため、欠点と感じるものも人によって違うものとなります。

一方「瑕疵」「カシ」と読み、法律や物・行為においてあるべき性質が欠けている、欠陥があることを表します。

「瑕疵」”瑕”という漢字はきず・あやまち・欠点という意味があり、”疵”という字は、きず・あやまち・欠点・病を表します。

「瑕疵」は、主に正式に取り扱われるような法律や決まり事・不動産での問題に関して多用され、特に不動産用語で現在では使われることが多いです。

これらの事から、各々の価値観や使用感で判断されることがあるのが「欠点」と言えるでしょう。

それに対して「瑕疵」とは、あらかじめ正しいという定義がある物事に対して、欠けや過ちがある場合に使う言葉で、不動産用語で使われることが多いと覚えておきましょう。

「欠点」の使用例

  • 愛するあまり欠点が見えない
  • 性能は良いが大きすぎるのがこのスマートフォンの欠点だ
  • 彼の欠点は時間にルーズという点だ
  • 欠点さえも魅力かのように振る舞う

「瑕疵」の使用例

  • 住宅の売主は瑕疵保険へ加入する義務がある
  • 届いた製品に瑕疵があったことに気が付く
  • そこには実は隠れた瑕疵があった
  • 重大な瑕疵で責任者としての進退を問われる

当記事の参考文献

  • 編 新村出 (2018)『広辞苑』第七版, 岩波書店.
  • 名鏡国語辞典 第三版 北原保雄 編,大修館書店.
  • 小学館.「デジタル大辞泉」. <https://dictionary.goo.ne.jp/jn/>(参照日2024年9月7日).
  • 小学館 例解学習 国語辞典 第十版 金田一京助 編 深谷圭助 編集代表.
  • 公益財団法人日本漢字能力検定協会.「漢字ペディア」.<https://www.kanjipedia.jp/>(参照日2024年9月7日).

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