「好意」と「厚意」の違い

「好意」と「厚意」の違い

「好意」と「厚意」の意味の違い

【好意】ある人に対する親切な気持ち・親しみや好ましいという気持ち
【厚意】人に対する思いやる心・気持ち

 

「好意」「厚意」はどちらも「コウイ」と読みますが意味は異なります。

「好意」とは、人に対する親切な気持ち・好き・好ましいという気持ちという意味があります。

一方、「厚意」とは、人に対する親切な気持ち・思いやる心という意味があります。

「好意」は、自分が他に抱く気持ちだけではなく、他から自分への好ましい気持ちを表す時にも使うことができます。

それに対して「厚意」とは、他から親切な気持ちを受ける場合に使う言葉であり、自分の気持ちを表す言葉ではありません。

また「厚意」には、異性を想うような好ましい気持ちという意味はなく、恋愛感情ではない情や慈愛に近い親切と覚えるとよいでしょう。

「好意」の使用例

  • 彼は幼なじみの彼女に好意を持っていた
  • 初対面の私に好意的に接してくれた
  • どうやら私の好意が伝わっていたようだ
  • 秘めていた好意が態度に表れていた

「厚意」の使用例

  • 旅先で思いがけない厚意を受ける
  • 当時の上司の厚意に感謝の念が湧く
  • 彼女の両親のご厚意に甘える
  • そこまでしてくれた厚意を無下にすることはできない

当記事の参考文献

  • 編 新村出 (2018)『広辞苑』第七版, 岩波書店.
  • 名鏡国語辞典 第三版 北原保雄 編,大修館書店.
  • 小学館.「デジタル大辞泉」. <https://dictionary.goo.ne.jp/jn/>(参照日2024年9月10日).
  • 小学館 例解学習 国語辞典 第十版 金田一京助 編 深谷圭助 編集代表.
  • 編  一般社団法人共同通信社  (2022). 『記者ハンドブック : 新聞用字用語集』第14版,共同通信社.

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