「強硬」と「強攻」の違い

「強硬」と「強攻」の違い

「強硬」と「強攻」の意味の違い

【強硬】自分の意志や主張を容易に曲げないこと
【強攻】多少の危険を顧みず攻めかかること

 

強硬」と「強攻」は、どちらも「キョウコウ」と読みますが、意味が異なります。

強硬」は強い態度で自分の意志や主張をかたくなに曲げない、妥協しない、屈服しないという意味で使用されます。

一方、「強攻」は、多少の不利や危険を前もってわかっている状態で、それを覚悟して、攻めかかるという意味があります。

漢字でみていくと「強硬」の””は、かたくなという意味があるので、自分の意志や主張をかたくなに曲げないという意味になります。

強攻」の”攻”は、せめるという意味があるので、多少の不利な状態でも、攻めかかるというという意味になります。

なお「強硬」の類義語としては、意固地、意地っ張りなどが挙げられ、「強攻」の類義語は捨て身(の攻め)がありますが、類義語自体が大変少ないです。

「強硬」の使用例

  • 強硬手段
  • 強硬な措置
  • 強硬に主張する
  • 強硬路線
  • 強硬に貫く

「強攻」の使用例

  • 試合終了直前の強攻戦術
  • 強攻に転じる
  • 敵に追い詰められたので、強攻に出る

当記事の参考文献

  • 編 松村明・三省堂編修所(2019)『大辞林』第四版, 三省堂.
  • 監 林 四郎 編 篠崎 晃一 ・相澤 正夫・大島 資生(2021)『例解新国語辞典』第十版, 三省堂.
  • 編 新村出 (2018)『広辞苑』第七版, 岩波書店.
  • 公益財団法人日本漢字能力検定協会.「漢字ペディア」.<https://www.kanjipedia.jp/>(参照日2024年7月22日).
  • 小学館.「デジタル大辞泉」. <https://dictionary.goo.ne.jp/jn/>(参照日2024年7月22日).

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