「目的」と「目標」の意味の違い
【目的】実現しようと目指す事柄・意図する事
【目標】実現させるためのめあて・目じるし
【目標】実現させるためのめあて・目じるし
「目的」とは、「モクテキ」と読み、実現しようと目指す事柄、目指すものに対して念頭に置くべきねらいという意味があります。
達成する対象を示しており、行為の方向性に関係しています。
一方「目標」は、「モクヒョウ」と読み、実現させるためのめあて、現状を超えた一つのめあてという意味があります。
以下例のように、目的を達成するために目標を設定し、目標を達成することで目的を果たすゴールへと近づきます。
例)この製品検査は、お客様に約束した品質で製造・出荷することが目的だ。
1日当たりの検査目標個数は最低1,000個とする。
ただ以下例のように、最終的なゴールである目的を見失ってしまうと方向性も見失い、結果的に目的から遠ざかってしまうこともあります。
例)検査作業の目標個数を毎日2,000個こなした。
ずさんな検査で不良品が大量に流出してしまい、お客様との契約が白紙になった上に損害賠償を求められた。
これは、お客様との約束を果たすため(目的)の検査だったが、検査の目標個数を上回る事ばかりを考え、ずさんな検査になってしまった、という例です。
このように、目的を見失うことなく目標に向かうことが大切と言えるでしょう。
「目的」の使用例
- 信号を曲がった後、目的地は右側です
- 目的もなく旧市街を歩く
- あんな電話をかけてきて目的は何だろう
- 警察に来た目的を説明する
「目標」の使用例
- この夏休みの目標
- 目標を掲げる
- 目標となる契約数
- 目標は3位入賞だ
当記事の参考文献
- 編 新村出 (2018)『広辞苑』第七版, 岩波書店.
- 小学館.「デジタル大辞泉」. <https://dictionary.goo.ne.jp/jn/>(参照日2024年8月13日).
- 小学館 例解学習 国語辞典 第十版 金田一京助 編 深谷圭助 編集代表.
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