「整理」と「整頓」の意味の違い
【整理】不要なものを処分すること
【整頓】片付けて整えること
【整頓】片付けて整えること
「整理」は「セイリ」と読み、「不要なものや無駄なことを取り除くこと」という意味があります。
一方、「整頓」は「セイトン」と読み、「乱れたものを片付けて整えること」という意味があります。
よく「整理整頓」という言葉が使われるので、どちらも「片付ける」という意味だと思っている方も多いと思いますが、「整理整頓」は「不要なものを取り除き、片付ける」という意味です。
また、「整理」は「考えを整理する」「問題点を整理する」といったように物以外も対象に使えますが、「整頓」は物にしか使えないといった違いもあります。
このように、使える対象の違いもセットにして覚えておくと、それぞれの意味の違いを把握しやすいです。
「整理」の使用例
- ここはしっかりと交通整理されている
- 溜まってしまった書類を整理しなければならない
- 複雑な話なので、一度論点を整理したい
- フォルダの数が増えてきたので、まとめて整理しよう
「整頓」の使用例
- このオフィスはよく整頓されている
- 日頃から書類は整頓しているので、デスク回りは綺麗だ
- そろそろ引き出しの中を整頓したい
- 整頓された部屋はとても過ごしやすい
当記事の参考文献
- 編 山田忠雄、柴田武、酒井憲二、倉持保男、山田明雄、上野善道、井島正博、笹原宏之 (2012)『新明解国語辞典』第七版, 三省堂.
- 著 北原 保雄(2011-2019)『明鏡国語辞典』第二版,大修館書店.
- 編 新村出 (2018,2019)『広辞苑』第七版, 岩波書店.
- 小学館.「デジタル大辞泉」. <https://dictionary.goo.ne.jp/jn/>(参照日2024年10月6日).
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