「対応」と「応対」の違い

「対応」と「応対」の違い

「対応」と「応対」の意味の違い

【対応】相手に向き合うこと・状況や問題に応じて行動すること・対に向かい合うこと
【応対】人の言う事に受け答えすること

 

対応」は「タイオウ」と読み、相手に向き合い応じる・(人以外でも)状況や問題に応じて行動することという意味があります。

相手に向き合う方法は様々で、”電話対応”であれば通話すること、”チャット対応”であれば画面上のメッセージでのやりとりとなるでしょう。

このように「対応」は必ずしも”相手と話すこと”ではなく、誰かがこちらに向けた行動に対して反応し、行動することを表します。

一方「応対」は、「オウタイ」と読み、人の言う事に受け答えするという意味があります。

「応対」とは人とやり取りするときの会話について使われるもので、面と向かった会話以外にも電話・ビデオ通話も人との言葉の受け答えとなるため「応対」という言葉を使うことが出来ます。

しかし、言葉の受け答えとは言えど、家族や友人との会話は「応対」とは言えません。「応対」という言葉を使うのは、やりとりするどちらかが相手に対して要求がある場合と言えます。

例えば、店舗であれば品物について答えてほしいという客の要求に対し、品物の説明をするなどの受け答えをするのが店側の「応対」となります。

上述のように、相手や状況、問題に応じて行動するのが「対応」、要求をもった相手(人)への受け答え「応対」と言えるでしょう。

なお「対応」の意味の中に「応対」も入っており、「応対」は人とのやり取りや接客に関する「対応」ともいえ、「応対」は主に人とのやり取りの場合に使われます。

「対応」の使用例

  • 台風時の登下校の対応策についてアイデアを出し合う
  • 電話対応のみ可能だそうだ
  • この四角形のAの辺に対応した辺とはどれかを答えよ
  • 彼女の振る舞いは大人顔負けの対応であった

「応対」の使用例

  • 一日中、来客応対にあたった
  • 電話応対でしくじる
  • 応対の際の目線が相手に緊張感を与えてしまうことがある
  • 応対しているうちに口論になった

当記事の参考文献

  • 編 新村出 (2018)『広辞苑』第七版, 岩波書店.
  • 小学館.「デジタル大辞泉」. <https://dictionary.goo.ne.jp/jn/>(参照日2024年8月30日).
  • 小学館 例解学習 国語辞典 第十版 金田一京助 編 深谷圭助 編集代表.

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