「適用」と「摘要」の意味の違い
【適用】法律や決まりを当てはめて使うこと
【摘要】大事な部分を抜き出して記すこと
【摘要】大事な部分を抜き出して記すこと
「適用」と「摘要」は、どちらも「テキヨウ」と読みますが、意味が異なります。
「適用」とは法律や法令・ルールを当てはめて用いることです。何かに取り組む際に、それに関係する法律、規則、ルールなどの決まりの中から、ふさわしい決まりを当てはめるときに使われます。
一方、「摘要」は、記載事項の中の重要な部分を抜き出して記す、という意味があります。伝票や書類に全て目を通さなくても要点を抜き書きして分かりやすくしておくという目的で摘要を使うこともあります。
「適用」の”適”という漢字は、当てはまるという意味があります。”用”は用いるという意味なので、「(法律などを)当てはめて用いる」という意味になります。
「摘要」の”摘”には、つみとる・選び出すという意味があります。”要”は大切なところという意味があるので、「摘要」は大切なところをつみとる、選びだす、すなわち「大事な部分を抜き出して記すこと」という意味になります。
「適用」の使用例
- ルールの適用
- その法令が適用される
- 消費税8%が適用される
- 適用対象となる
- こじつけて適用する
「摘要」の使用例
- 摘要欄に書く
- 膨大な書類の摘要
- 会計の摘要作業
- 摘要の必要性
当記事の参考文献
- 小学館 例解学習 国語辞典 第十版 金田一京助 編 深谷圭助 編集代表
- 編 新村出 (2018)『広辞苑』第七版, 岩波書店.
- 小学館.「デジタル大辞泉」. <https://dictionary.goo.ne.jp/jn/>(参照日2024年7月25日).
- 編 松村明・三省堂編修所(2019)『大辞林』第四版, 三省堂
- 公益財団法人日本漢字能力検定協会.「漢字ペディア」.<https://www.kanjipedia.jp/>(参照日2024年7月25日).
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