「運命」と「宿命」の意味の違い
【運命】人間の意思に関係なく起こる物事の巡り合わせ
【宿命】前世から定められている運命
【宿命】前世から定められている運命
「運命」は「ウンメイ」と読み、「人間の意思に関係なく身の上に起こる、幸・不幸の巡り合わせ」という意味があります。
一方、「宿命」は「シュクメイ」と読み、「前世から定められていて、本人の力ではどうしようもできない運命」という意味があります。
「運命」と「宿命」は同じような意味に見えますが、「運命」はある程度本人の行動や努力などで変えられる要素があります。
一方、「宿命」はその意味の通り、前世より定められている運命なので、本人の力では変えることができないという違いがあります。
「運命」の使用例
- 彼とは運命的な出会いだった
- これが運命のいたずらというものなのだろうか
- 自分の運命は自分の手で切り開く
- この仕事に就くことができたのは運命だったのかもしれない
「宿命」の使用例
- 家族で争い続けるのは、我が家の宿命なのかもしれない
- 宿命を背負って生きる辛さは想像を絶するものだろう
- 避けることができない宿命の前では、人間は無力だ
- このような結果になることが、自分の宿命だったのだろう
当記事の参考文献
- 編 山田忠雄、柴田武、酒井憲二、倉持保男、山田明雄、上野善道、井島正博、笹原宏之 (2012)『新明解国語辞典』第七版, 三省堂.
- 著 北原 保雄(2011-2019)『明鏡国語辞典』第二版,大修館書店.
- 編 新村出 (2018,2019)『広辞苑』第七版, 岩波書店.
- 公益財団法人日本漢字能力検定協会.「漢字ペディア」.<https://www.kanjipedia.jp/>(参照日2024年8月28日).
- 小学館.「デジタル大辞泉」. <https://dictionary.goo.ne.jp/jn/>(参照日2024年8月28日).
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