「気化」と「帰化」の違い

「気化」と「帰化」の違い

「気化」と「帰化」の意味の違い

【気化】液体などが気体に変わること
【帰化】他国の国籍を取り、その国民になること

 

気化」と「帰化」は、どちらも「キカ」と読みますが、意味は異なります。

気化」の意味には、液体から気体への変化だけではなく、蒸発・沸騰して気体に変わる事も意味に含み、広い意味で使われます。

気化」の類義語に「蒸発」があります。蒸発が液体から気体への変化を指すのに対して、「気化」は気体に変化する現象全般を表します。

たとえば、ドライアイス(固体)が溶け、炭酸ガス(気体)になることも「気化」といいます。

一方、「帰化」は、外国籍を取りその国の国民になるという意味の他にも、動植物が元いた所から移り住み適応して定着することも意味します。

「帰化」を人に対して使うのは、国をまたいで移り住み国籍を取得する場合です。

類義語に永住という言葉がありますが、永住はその場所に住み続けるのであれば国籍変更の有無を問わないという点が大きな違いです。

「気化」の使用例

  • 気化熱の原理を利用する
  • 気化したことによる質量の変化
  • 水が気化して水蒸気となる
  • 少量残っていたガソリンが気化してしまった

「帰化」の使用例

  • 帰化植物
  • 日本に帰化した
  • 帰化する為の手続き
  • 帰化してから10年経つ

当記事の参考文献

  • 小学館 例解学習 国語辞典 第十版 金田一京助 編 深谷圭助 編集代表
  • 編 新村出 (2018)『広辞苑』第七版, 岩波書店.
  • 小学館.「デジタル大辞泉」. <https://dictionary.goo.ne.jp/jn/>(参照日2024年8月5日).

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