「委託」と「依託」の違い

「委託」と「依託」の意味の違い

【委託】頼んで代わりにしてもらうこと・あずけ頼むこと
【依託】たのむこと・もたせかけること

「委託」と「依託」は、どちらも「イタク」と読みますが、意味は異なります。

「委託」は、物事を誰かに頼んで代わりにしてもらうという意味があります。

この”委”という漢字は、ゆだねる・まかせるという意味があり、”託”には頼む・かこつけるという意味があります。

この場合の”誰かにゆだね頼む”とは、業務上の取引等で関わっている間柄や関係先に対して主に使われます。

また「委託」は全て依存するわけではなく、例えば仕事なら業務の一部のように限定的に頼むというニュアンスがあります。

一方「依託」は、人に頼むこと・もたせかけることという意味があります。

”依”という漢字には頼る・よる・よりかかるという意味があります。

「依託」は、近親者や身近な人間関係にある人物にも使うことが多く、業務取引の有無に関わらず使うことができます。

「依託」は「委託」と比べ、全てを頼むというニュアンスが強いです。

ただ現在では、「委託」と「依託」は意味が似ているところが多く、使い分けもややこしいことから、多くのケースで「委託」が使われることが多くなっています。

新聞の記事でも「依託」は使わずに、「委託」が使われることから、使い分けに困った場合は「委託」を使う方が無難と言えます。