「気配」と「兆候」の違い

「気配」と「兆候」の違い

「気配」と「兆候」の意味の違い

【気配】そうらしいと何となく感じられる様子
【兆候】何かが起こる前触れ

 

気配」は「ケハイ」と読み、何かの存在や雰囲気を何となく感じられる様子のことを指します。

一方、「兆候」は、「ちょうこう」と読み、ある出来事が起こる前触れや兆しのことを指します。

気配」は「すでに存在していること・起こっていること(現在)」だけでなく、「これから起こること(未来)」にも使える言葉です。

一方、「兆候」は「これから起こること(未来)」に対してのみ使うことができます。

【例文】

<気配>

  • 隣の部屋に人の気配がする。(現在)
  • 誰かが近づいてくる気配を感じた。(未来)

<兆候>

  • 業績悪化は回復に向かう兆候が見られる。(未来)
  • 地震の兆候があるため、注意が必要だ。(未来)

「気配」の使用例

  • 秋の気配を感じた
  • 一向に話がまとまる気配がない
  • 背後に人の気配を感じた
  • 誰もいないはずなのに、人の気配を感じる

「兆候」の使用例

  • 株価の大暴落の兆候は以前から確認されていた
  • 景気回復の兆候が見えたのはいいことだ
  • 契約が解除される兆候が見えたので、今のうちに準備をしておきたい
  • 冬はインフルエンザが流行する兆候があるため、注意したい

当記事の参考文献

  • 編 山田忠雄、柴田武、酒井憲二、倉持保男、山田明雄、上野善道、井島正博、笹原宏之 (2012)『新明解国語辞典』第七版, 三省堂.
  • 著 北原 保雄(2011-2019)『明鏡国語辞典』第二版,大修館書店.
  • 編 新村出 (2018,2019)『広辞苑』第七版, 岩波書店.
  • 公益財団法人日本漢字能力検定協会.「漢字ペディア」.<https://www.kanjipedia.jp/>(参照日2024年8月16日).
  • 小学館.「デジタル大辞泉」. <https://dictionary.goo.ne.jp/jn/>(参照日2024年8月16日).

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