「健康」と「健全」の意味の違い
【健康】心身ともに悪いところがなく、元気なこと
【健全】心身ともに健やかで異常がないこと、物事が正常に機能していること
【健全】心身ともに健やかで異常がないこと、物事が正常に機能していること
「健康」は「ケンコウ」と読み、「身体に悪いところがなく心身ともに健やかなこと」という意味があります。
一方、「健全」は「ケンゼン」と読み、「心身ともに異常なく健やかであること」「物事に欠陥がなく正常に機能していること」という意味があります。
どちらも「健やかで元気」という意味を持っているので同じ意味に見えますが、「健康」の方がより肉体的に元気であることを強調している言葉です。
「健康」の「健」と「康」にはどちらも「体がじょうぶ」という意味が含まれているためで、「健康」は「健全」と比べ、精神よりも身体や肉体面に重きを置いた言葉です。
ただ現在では、精神面の「健康」の大切さも見直されてきており、使い方も変わってきています。
また「健康」は「健康な身体」「健康な子供」というように人間にだけ使うことができますが、「健全」は「健全な発育」「健全な経営」というように人間だけでなく人間以外の物事にも使うことができるという違いもあります。
「健康」の使用例
- 大人になると、健康的な生活を送る重要性を実感する
- 健康診断の季節がやってきた
- 父は健康を維持するために毎朝ランニングをしている
- 友人は健康オタクで、身体に良い食材に詳しい
「健全」の使用例
- 健全な食生活を心掛けている
- 社内体制や売上状況などから見ても、健全な経営状況だとは言えない
- 他国とは健全な関係で長く付き合っていく必要がある
- 不健全な施策を行うと後で必ずひどい目に遭う
当記事の参考文献
- 編 山田忠雄、柴田武、酒井憲二、倉持保男、山田明雄、上野善道、井島正博、笹原宏之 (2012)『新明解国語辞典』第七版, 三省堂.
- 著 北原 保雄(2011-2019)『明鏡国語辞典』第二版,大修館書店.
- 編 新村出 (2018,2019)『広辞苑』第七版, 岩波書店.
- 公益財団法人日本漢字能力検定協会.「漢字ペディア」.<https://www.kanjipedia.jp/>(参照日2024年11月19日).
- 小学館.「デジタル大辞泉」. <https://dictionary.goo.ne.jp/jn/>(参照日2024年11月19日).
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