「貧乏」と「貧困」の意味の違い
【貧乏】収入などが少なく生活が苦しいこと
【貧困】貧しくて生活に困っていること
【貧困】貧しくて生活に困っていること
「貧乏」は「ビンボウ」と読み、「収入や財産などが少なく生活が苦しいこと」という意味があります。
一方、「貧困」は「ヒンコン」と読み、「必要なものが足りず、貧しくて生活に困っていること」という意味があります。
どちらも貧しくて困っている状態を表す言葉ですが、使い方に違いがあります。
「貧乏」は個人を対象に用いられ、「貧困」は社会全体を対象に用いられます。
例えば、「私は貧乏な生活を送っています。」とは言いますが、「私は貧困な生活を送っています。」とは言いません。
一方、「貧困」は「貧困問題」や「貧困層」といった社会全体の問題を表す言葉として用いられることが多いです。
また、「貧困」と違い、「貧乏」は「貧乏くじ」「貧乏神」「貧乏ゆすり」といった比喩的な表現として用いられるといった特徴もあります。
「貧乏」の使用例
- 貧乏生活が長いので、節約するのは得意になった
- 貧乏人の私には到底手に入れられない代物だ
- 私は貧乏人だが、心まで貧しくならないように気を付けている
- 学生時代は自分で学費を払っていたので、ずっと貧乏だった
「貧困」の使用例
- 日本の若年層の貧困が深刻化している
- 貧困化を防ぐことが急務だ
- 貧困問題を解決するためには、一人一人の理解と協力が必要だ
- 世界から貧困がなくなることを祈っている
当記事の参考文献
- 編 山田忠雄、柴田武、酒井憲二、倉持保男、山田明雄、上野善道、井島正博、笹原宏之 (2012)『新明解国語辞典』第七版, 三省堂.
- 著 北原 保雄(2011-2019)『明鏡国語辞典』第二版,大修館書店.
- 編 新村出 (2018,2019)『広辞苑』第七版, 岩波書店.
- 小学館.「デジタル大辞泉」. <https://dictionary.goo.ne.jp/jn/>(参照日2024年10月6日).
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