「占領」と「占拠」の意味の違い
【占領】ある場所を独り占めすること。武力で他国の領土を制圧し、自国の支配下に置くこと。
【占拠】ある場所を自分のものにし、他人をよせつけないこと。
【占拠】ある場所を自分のものにし、他人をよせつけないこと。
「占領」には、「ある場所を独り占めすること」、「武力を使って他国の領土を自分の支配下に置くこと」という意味があります。
一方、「占拠」には、「ある場所を独り占めし、他人をよせつけないこと」という意味のみあります。
よって、「占領」の方が「占拠」よりも支配する力が強く、支配する対象が大きいと覚えておくと、それぞれの違いを把握しやすいです。
例えば、「ベンチを占領する」の方が、「ベンチを占拠する」よりも支配する力が強いです。
また、上述のように、国といった規模が明らかに大きいものを支配するときには「占領」が使われます。
「占領」の使用例
- ある国は戦争に負けて占領された
- 隣国の首都を占領する
- テーブル席は学生グループに占領されていた
- 占領軍
「占拠」の使用例
- 公園を占拠する
- その建物は占拠された
- テロリストによって飛行機は占拠された
- 不法占拠を許してはいけない
当記事の参考文献
- 編 山田忠雄、柴田武、酒井憲二、倉持保男、山田明雄、上野善道、井島正博、笹原宏之 (2012)『新明解国語辞典』第七版, 三省堂.
- 著 北原 保雄(2011-2019)『明鏡国語辞典』第二版,大修館書店.
- 編 新村出 (2018,2019)『広辞苑』第七版, 岩波書店.
- 公益財団法人日本漢字能力検定協会.「漢字ペディア」.<https://www.kanjipedia.jp/>(参照日2024年8月3日).
- 小学館.「デジタル大辞泉」. <https://dictionary.goo.ne.jp/jn/>(参照日2024年8月3日).
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