「失敗」と「失策」の意味の違い
【失敗】計画通りにいかず、目的が達成できないこと
【失策】やり方を間違えてしまうこと
【失策】やり方を間違えてしまうこと
「失敗」は「シッパイ」と読み、計画がうまく進まず、目的を達成できないことを意味します。
「失策」は「シッサク」と読み、目的を達成するためのやり方を間違えてしまうことを意味します。
どちらも似たような意味ですが、「失敗」は「やってみたが上手くいかなかった」という「結果」を指し、「失策」は「やってみたがやり方を間違えた」という「手段・方法」を指しています。
「失敗=不成功」「失策=落ち度」であると把握すると、それぞれの意味の違いを覚えやすいです。
なお、野球においても「失策」という言葉を使い、この場合は守備の側のミスによってバッターをアウトにできるはずだったものがセーフになってしまうことです。
「失敗」の使用例
- 思い切って挑戦したものの、失敗してしまった
- この失敗は良い経験となった
- 失敗を恐れずに挑戦することが大切だ
- プロジェクトが失敗に終わってしまうことだけは防ぎたい
「失策」の使用例
- リスクを考えていなかったという彼の失策によって、大事件に発展した
- 政府の失策により、厳しい経済状況となっている
- 今回の戦略の失策を聞く限り、新たな手法を取り入れる必要がある
- 失策が多いプロジェクトは、全体を見直す必要がある
当記事の参考文献
- 編 山田忠雄、柴田武、酒井憲二、倉持保男、山田明雄、上野善道、井島正博、笹原宏之 (2012)『新明解国語辞典』第七版, 三省堂.
- 著 北原 保雄(2011-2019)『明鏡国語辞典』第二版,大修館書店.
- 編 新村出 (2018,2019)『広辞苑』第七版, 岩波書店.
- 公益財団法人日本漢字能力検定協会.「漢字ペディア」.<https://www.kanjipedia.jp/>(参照日2024年8月17日).
- 小学館.「デジタル大辞泉」. <https://dictionary.goo.ne.jp/jn/>(参照日2024年8月17日).
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