「対立」と「敵対」の意味の違い
【対立】二つのものが反対の立場をとること
【敵対】相手を敵とみなして立ち向かうこと
【敵対】相手を敵とみなして立ち向かうこと
「対立」は「タイリツ」と読み、「二つのものが反対の立場をとって譲らないこと」という意味があります。
一方、「敵対」は「テキタイ」と読み、「相手を敵視して対抗すること」という意味があります。
「対立」は意見や立場が異なることを指す言葉なので、必ずしも敵意を抱くわけではありません。
しかし「敵対」は「敵」という漢字が入っている通り、相手に明確な敵意を持っているため、「対立」よりも感情的・攻撃的な意味を表す言葉となります。
よって、「対立=二つの反対の立場が相容れないこと」「敵対=敵に対抗すること」と覚えておくと、それぞれの意味の違いを把握しやすいです。
「対立」の使用例
- 社長と社員の間で意見が対立している
- 文化の違いにより起こる国同士の対立を解消したい
- 男女で意見が真っ向から対立する
- この対立構造を解消することが最優先事項だ
「敵対」の使用例
- それは敵対行為とみなされる
- 長く敵対していたライバル会社と協力することができた
- この二つの国はまだ敵対関係にある
- 彼は私の逆鱗に触れたことで、私は彼を敵対するようになった
当記事の参考文献
- 編 山田忠雄、柴田武、酒井憲二、倉持保男、山田明雄、上野善道、井島正博、笹原宏之 (2012)『新明解国語辞典』第七版, 三省堂.
- 著 北原 保雄(2011-2019)『明鏡国語辞典』第二版,大修館書店.
- 編 新村出 (2018,2019)『広辞苑』第七版, 岩波書店.
- 小学館.「デジタル大辞泉」. <https://dictionary.goo.ne.jp/jn/>(参照日2024年9月18日).
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