「印章」と「印鑑」の意味の違い
【印章】印・判・はんこ
【印鑑】判による印影
【印鑑】判による印影
「印章」は「インショウ」と読み、印・はんこという意味があります。常用される言葉ではありませんが、判を押す器具そのものを表します。
一方「印鑑」は「インカン」と読み、判による印影という意味があります。
”印影”とは、書面に判をして写るしるしのことです。役所や銀行等に届出るものは”印影”です。
本来、身分証明や真偽証明となる印影を表す「印鑑」は、現在では”はんこそのもの”として多くの人が誤った使い方をしているでしょう。
はんこそのものを表す「印章」に対して、「印鑑」は印影を意味すると覚えるとよいでしょう。
「印章」の使用例
- 印章の持ち手のデザインが独創的だ
- 仕事柄、常に印章を持ち歩く
- 高価な象牙の印章を選ぶ
- 書面に印章を押すことを押印という
「印鑑」の使用例
- 印鑑の不一致により手続きが滞る
- その手続きには印鑑証明が必要だ
- 契約書の印鑑が不鮮明でお叱りを受けた
- 法人印鑑の見本
当記事の参考文献
- 編 新村出 (2018)『広辞苑』第七版, 岩波書店.
- 小学館.「デジタル大辞泉」. <https://dictionary.goo.ne.jp/jn/>(参照日2024年8月24日).
- 小学館 例解学習 国語辞典 第十版 金田一京助 編 深谷圭助 編集代表.
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