「上司」と「先輩」の違い

「上司」と「先輩」の違い

「上司」と「先輩」の意味の違い

【上司】会社や官庁などで、自分より役職や地位が上の人
【先輩】同じ学校や勤務先などに、自分より先に入った人

 

上司」は「ジョウシ」と読み、「会社や官庁などで、自分より役職や地位が上の人・上役」の意味があります。

一方「先輩」は「センパイ」と読み、「同じ学校や勤務先などに、自分より先に入った人」という意味に加え、「人生の先輩」と使われるように「年齢や経験などが自分より上の人」という意味もあります。

元来、「上司」は官公庁内の上役を指していましたが、現在では、官公庁以外の民間企業の上役のことも指します。

上司」は自分より上の地位の人であり、部下の業績や行動に対して責任を持つ存在です。また部下の管理や指導を行うのも上司の役割です。

先輩」は、地位の上下に関わらず、先に入社・入学した人のことを指します。後輩の指導などを行う場合もありますが、公式な意味での権限や責任はありません。上司の管理・指導と違い協力やアドバイスを行うのが役割と言えます。

上司」と「先輩」はどちらも組織における人間関係を表す言葉ですが、その役割や位置づけが異なり、「後輩」でも「上司」な場合や、「先輩」でも「部下」の場合もあります。

「上司」の使用例

  • 仕事内容を上司に教わる
  • 上司に状況を報告をする
  • 作業がわからないため上司に相談する
  • 上司から新しい業務を任される。

「先輩」の使用例

  • 私とこの人とは先輩後輩の関係である
  • あの人はこの学校の卒業生で大先輩にあたる
  • 先輩と一緒に仕事をする
  • 先輩にアドバイスをもらう

当記事の参考文献

  • 編 山田忠雄・倉持保男・上野善道・山田明雄・井島正博・笹原宏之 (2020)『新明解国語辞典』第八版, 三省堂.
  • 監 林 四郎 編 篠崎 晃一 ・相澤 正夫・大島 資生(2021)『例解新国語辞典』第十版, 三省堂.
  • 編 新村出 (2018)『広辞苑』第七版, 岩波書店.
  • 公益財団法人日本漢字能力検定協会.「漢字ペディア」.<https://www.kanjipedia.jp/>(参照日2024年7月8日).
  • 小学館.「デジタル大辞泉」. <https://dictionary.goo.ne.jp/jn/>(参照日2024年7月8日).
北澤篤史サイト運営者
1984年、大阪府生まれ。 著書 『マンガでわかる 漢字熟語の使い分け図鑑』(講談社、2024) ことわざ学会所属。ことわざ研究発表『WEB上でのことわざ探求:人々が何を知りたいのか』(ことわざ学会フォーラム、2023)

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