「改定」と「改訂」の意味の違い
【改定】決まりを新たに定めなおすこと
【改訂】文書の不備を改め正すこと
【改訂】文書の不備を改め正すこと
「改定」と「改訂」はどちらも「カイテイ」と読みますが、意味は異なります。
「改定」とは、すでにある決まりを定めなおすことという意味があります。
時代の流れや社会情勢に伴い、決まりが部分的に削除されたり追加されたりすることもあります。内容がどう変わろうとも既存の決まりが変化し定め直されれば「改定」と言います。
一方「改訂」とは、文書を部分的に訂正し改めるという意味があります。
これは、文書の不備を改めたり表現を変えたりとより適切な言葉に改めるという事です。
上述のように、決まりを定め直すことが「改定」、文書の一部を改めることが「改訂」と覚えるとよいでしょう。
「改定」の使用例
- 条約の改定を議論する
- 法の改定は容易ではない
- 30年ぶりの運賃の改定
- 社内の就業規則を改定する
「改訂」の使用例
- 作業マニュアルを一部改訂する
- 一カ月を辞書の改訂作業に費やす
- 改訂版の本を購入する
- 改訂前と改定後の表現の違い
当記事の参考文献
- 編 新村出 (2018)『広辞苑』第七版, 岩波書店.
- 小学館.「デジタル大辞泉」. <https://dictionary.goo.ne.jp/jn/>(参照日2024年8月28日).
- 小学館 例解学習 国語辞典 第十版 金田一京助 編 深谷圭助 編集代表.
- 編 一般社団法人共同通信社 (2022). 『記者ハンドブック : 新聞用字用語集』第14版,共同通信社.
コメントを残す