「既成」と「既製」の意味の違い
【既成】すでに出来上がっている事柄
【既製】すでに出来上がっている物
【既製】すでに出来上がっている物
「既成」と「既製」は、どちらも「キセイ」と読みますが、意味は異なります。
「既成」は、もうすでに出来ている事柄という意味があります。
対象は物事の枠組みや観念などの非物質的なものになります。
一方「既製」とは、すでに出来ている物・品を表します。
「既製」は出来上がっている商品・製造物に対して使われます。
使い方に迷ったときには、触れることのできる物なのか、形あるものなのかどうかで考えると正しい使い方ができると言えるでしょう。
「既成」の使用例
- 既成事実を作ってしまう
- 既成の法律にこじつける
- それはその当時の既成概念だ
- 既成のルールに捉われない
「既製」の使用例
- この訪問着は仕立てたのではなく既製品だ
- 既成のドレスでは恥をかくようなパーティーだ
- 既製品の大量生産のため価格が安い
- 既製服を買う
当記事の参考文献
- 編 新村出 (2018)『広辞苑』第七版, 岩波書店.
- 小学館.「デジタル大辞泉」. <https://dictionary.goo.ne.jp/jn/>(参照日2024年8月18日).
- 小学館 例解学習 国語辞典 第十版 金田一京助 編 深谷圭助 編集代表.
- 編 一般社団法人共同通信社 (2022). 『記者ハンドブック : 新聞用字用語集』第14版,共同通信社.
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