「最後」と「最期」の意味の違い
【最後】最も後ろのこと・終末
【最期】命が終わるとき・臨終
【最期】命が終わるとき・臨終
「最後」と「最期」は、どちらも「サイゴ」と読みますが、意味が異なります。
「最後」とは、物事の一番後ろを意味します。また、下述の例のように、残りの1つという意味もあります。
例:(丸1週間かかった作業。残すところあと1件という場面で)やっとこれで最後ですね。
一方「最期」とは、生き物が死に果てるときや死に際という意味があります。
また、国や一時代の終わり・滅亡を表す時にも用いられ、もう繰り返すことができない命や存在に対して使われます。
その時々の終わりに関わるのが「最後」、唯一の物事の終わりが「最期」という使い分けができるでしょう。
「最後」の使用例
- 冷蔵庫のプリンはこれが最後だ
- 最後のチャンスを逃さない決意
- 最後まで諦めない
- 最後から2番目の順位
「最期」の使用例
- 彼の最期の言葉
- 最期は安らかな顔だった
- 一緒に暮らした愛犬の最期
- 最期は看取られなかった
当記事の参考文献
- 小学館 例解学習 国語辞典 第十版 金田一京助 編 深谷圭助 編集代表
- 編 新村出 (2018)『広辞苑』第七版, 岩波書店.
- 小学館.「デジタル大辞泉」. <https://dictionary.goo.ne.jp/jn/>(参照日2024年8月6日).
- 編 一般社団法人共同通信社 (2022). 『記者ハンドブック : 新聞用字用語集』第14版,共同通信社.
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