「適正」と「適性」の違い
【適正】正しく当てはまっていること
【適性】性質が合っているということ
【適性】性質が合っているということ
「適正」と「適性」は、どちらも「テキセイ」と読みますが、意味は異なります。
「適正」とは、物事に対して適当で正しい事を意味します。ここでの正しさとは、正誤ではなく、常識的な範囲で当てはまるという正しさを言います。
例えば、市場価格が適正であるという使い方をするとき、ばらつきはあっても常軌を逸していない値段であれば適正価格と言えるでしょう。
「適正」の類義語としては、妥当・適切などがあります。
一方、「適性」とは、物事の性質が合っていて適当であるという判断という意味があります。適性という言葉もまた、正誤はありません。
一見、「適性」であると判断されても実際はそうではなかったという状況もよくあるのが「適性」で、不確かだが適当と思われる時にもよく使われます。
「適性」の類義語としては、向き不向き・(相性などが)合う合わないなどがあります。
「適正」の使用例
- 適正な値段
- 適正さが疑わしい
- 適正な答え
- 適正価格
「適性」の使用例
- 適性検査を実施する
- 指導者としての適性に欠ける
- 症状に対する薬の適性を調べる
- 水中生物にとって適性な生活環境
当記事の参考文献
- 小学館 例解学習 国語辞典 第十版 金田一京助 編 深谷圭助 編集代表
- 編 新村出 (2018)『広辞苑』第七版, 岩波書店.
- 小学館.「デジタル大辞泉」. <https://dictionary.goo.ne.jp/jn/>(参照日2024年8月4日).
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