「様式」と「仕様」の違い

「様式」と「仕様」の違い

「様式」と「仕様」の意味の違い

【様式】一定の型式・かたち・スタイル
【仕様】品物の構造や内容・デザイン

 

「様式」は「ヨウシキ」と読み、一定の型式・かたち・スタイルという意味があります。制作物の決まりきった型を表します。

また、建築や芸術作品において、構造や表現上の特徴「〇〇様式」のように表します。また、時代や流派から派生した表現に対しても「様式」とつけて特性を示すことも多くあります。

何かを制作する際に、何らかの様式を取り入れ、さらに個性により新しいものが生み出されるという事も「様式」の特徴です。

一方「仕様」とは、「シヨウ」と読み、製品や品物の構造や内容・デザインという意味があります。

製品における「仕様」とは、ある定義に基づき意識的に作られた物の詳細を示します。

「仕様」は構造や内容を指すため、個性によりアレンジされることはありません。

なお「仕様」は、何か物事をするやりかたや手段という意味もあり、例えば「確認の仕様がない」などという風にも使います。

「様式」の使用例

  • 生活様式の変化により求めるものが変わってきた
  • 茶の湯のお稽古を通して和の様式美に触れる
  • ゴシック様式の荘厳さに影響を受ける
  • その家具の様式から古代中国の暮らしが垣間見える

「仕様」の使用例

  • 寒冷地仕様のエアコン
  • 用途により機械部品の仕様は異なる
  • この施設は全天候型の仕様で人気がある
  • 仕様書通りの品物を納品する
  • 彼は能天気で仕様がない

当記事の参考文献

  • 編 新村出 (2018)『広辞苑』第七版, 岩波書店.
  • 名鏡国語辞典 第三版 北原保雄 編,大修館書店.
  • 小学館.「デジタル大辞泉」. <https://dictionary.goo.ne.jp/jn/>(参照日2024年9月17日).
  • 小学館 例解学習 国語辞典 第十版 金田一京助 編 深谷圭助 編集代表.

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