「反響」と「反射」の意味の違い
【反響】音が物に当たり跳ね返ってまた聞こえること・事柄が発表された後の様々な反応
【反射】光や音・電波が物に当たり、跳ね返ってくること
【反射】光や音・電波が物に当たり、跳ね返ってくること
「反響」とは「ハンキョウ」と読み、音や声が物に当たったあと跳ね返りまた聞こえてくるという意味があります。また、何らかの発表の後の周囲の反応のことも「反響」と言います。
比喩表現としての「反響」とは、何らかの発表や誰かの発言に対するその他の人の反応を言います。
一方「反射」は「ハンシャ」と読み、光や音・電波が物に当たり、跳ね返ってくることという意味があります。
「反響」と「反射」の違いは、物にあたり跳ね返るというのは同じですが、「反響」は、声や音などで使われ、「反射」は声や音以外でも電波や光などでも使われます。
また、「反射」は一般的にも生物学用語として使われます。例えば、急に眩しい光を感じると人の体は反射的に目を閉じようとします。このように刺激に対して頭で考えなくとも運動がおこることも「反射」と言います。
「反響」の使用例
- 彼女のSNSの投稿には多くの反響があった
- 合唱の声が会場で反響した
- 日本のある文化が海外で反響を呼ぶこととなった
- 思いがけない嬉しい反響だ
「反射」の使用例
- ランドセルに反射シールを貼る
- 湖に太陽の光が反射して眩しい
- 机からペンが転がり落ち反射的に手が伸びた
- 彼はとても反射神経の良い人だった
当記事の参考文献
- 編 新村出 (2018)『広辞苑』第七版, 岩波書店.
- 名鏡国語辞典 第三版 北原保雄 編,大修館書店.
- 小学館.「デジタル大辞泉」. <https://dictionary.goo.ne.jp/jn/>(参照日2024年9月11日).
- 小学館 例解学習 国語辞典 第十版 金田一京助 編 深谷圭助 編集代表.
コメントを残す