「感心」と「関心」の違い

「感心」と「関心」の違い

「感心」と「関心」の意味の違い

【感心】立派だと心から深く感じること
【関心】興味を引かれて気にかけること

 

「感心」と「関心」は、どちらも「カンシン」と読みますが、意味が異なります。

感心」は、誰かの行いや態度に対して、立派だとか優れていると、心で深く感じることです。ただ、すごいなと感じるだけではなく、心を動かされるほどの感動を伴った意味です。

また、「感心」には、あきれてびっくりするという意味もあります。この意味は、本来の意味とは異なる皮肉を込める逆説的な使い方です。

例えば「また遅刻するなんて感心だな」というのは、「また遅刻する」という本来褒められない行動に対して、逆説的に皮肉を込めて「感心」を使っています。

一方、「関心」は、物事に興味を引きつけられて気にかける、心に引っかかること、注意して気にしていること、という意味があります。

関心」の””という漢字はかかわる、つながりという意味があります。また昔は止まるという意味もありました。

関心」は”心”かかわる、”心”が止まるいうことで、心に引っかかる、気にかけるという風な意味になると覚えればいいでしょう。

「感心」の使用例

  • 彼の行いは感心に値する
  • 感心した出来事
  • 感心な行い
  • 親孝行な少女に感心する
  • こんなに宿題をためて感心だな

「関心」の使用例

  • 環境問題に関心をもつ
  • 政治には関心がない
  • ボランティア活動に関心が向く

当記事の参考文献

  • 小学館 例解学習 国語辞典 第十版 金田一京助 編 深谷圭助 編集代表
  • 編 新村出 (2018)『広辞苑』第七版, 岩波書店.
  • 公益財団法人日本漢字能力検定協会.「漢字ペディア」.<https://www.kanjipedia.jp/>(参照日2024年7月24日).
  • 小学館.「デジタル大辞泉」. <https://dictionary.goo.ne.jp/jn/>(参照日2024年7月24日).

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