「決済」と「決裁」の意味の違い
【決済】売買取引を完了させること
【決裁】権限を持つ人が可否の判断を下すこと
【決裁】権限を持つ人が可否の判断を下すこと
「決済」と「決裁」は「ケッサイ」と読みますが、意味が異なります。
「決済」は、代金や証券などを渡し、売買取引を終えることです。
つまり、「決済=清算・会計」です。
一方、「決裁」は、上司や責任者など権限を持つ人が、最終的な可否の判断を下すことです。
「決裁」の「裁」は、「裁く=是非を明らかにする」という意味です。
よって、「決済」は金銭の取引を完了させることを指し、「決裁」は権限を持つ人が最終的な判断を下すことだと覚えておくと、意味の違いを把握しやすいです。
「決済」の使用例
- 月末までに決済を完了させる必要がある
- このお店は様々な決済方法が利用できる
- 決済完了後に送られるメールをご確認ください
- オンラインショップはクレジットカード決済にのみ対応している
「決裁」の使用例
- この書類は部長の決裁が必要だ
- 社長の決裁が必要なので、準備には少し時間がかかる
- この案で進められるかどうかは、取締役会の決裁の結果次第だ
- 上司から決裁を受けるまで、この仕事に手を付けることはできない
当記事の参考文献
- 編 山田忠雄、柴田武、酒井憲二、倉持保男、山田明雄、上野善道、井島正博、笹原宏之 (2012)『新明解国語辞典』第七版, 三省堂.
- 著 北原 保雄(2011-2019)『明鏡国語辞典』第二版,大修館書店.
- 編 新村出 (2018,2019)『広辞苑』第七版, 岩波書店.
- 公益財団法人日本漢字能力検定協会.「漢字ペディア」.<https://www.kanjipedia.jp/>(参照日2024年8月24日).
- 小学館.「デジタル大辞泉」. <https://dictionary.goo.ne.jp/jn/>(参照日2024年8月24日).
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