「脅威」と「驚異」の意味の違い
【脅威】他を脅(おびや)かすほどの威力
【驚異】普通では考えられないほどの驚くべきこと
【驚異】普通では考えられないほどの驚くべきこと
「脅威」と「驚異」はどちらも「キョウイ」と読みますが、意味は異なります。
「脅威」とは、脅かし・脅かすことやそれほどの威力という意味があります。
人を恐れさせる力という意味の”威力”という言葉に”他を脅かすほどの”という意味が加わり、尋常ではない恐ろしい様を表す際の言葉として使われます。
一方「驚異」とは、普段の思考では考えられない驚くようなことという意味があります。
この「驚異」は、物事の飛びぬけた様や素晴らしさを表す際によく使われる言葉です。
恐怖心につながるのが「脅威」、思いもよらない驚きや素晴らしさを表すのが「驚異」と覚えるとよいでしょう。
「脅威」の使用例
- 未知のウイルスに脅威を感じる
- このレースで脅威となるのは彼の戦略的思考だ
- 某国の圧倒的な軍事力は世界の脅威だ
- 気象予報士が台風の脅威的な勢力について解説した
「驚異」の使用例
- オリンピック競技で驚異的な記録が出た
- 雪崩で大自然の驚異を目の当たりにした
- 祖母は手術後、驚異の回復力を見せた
- 選手たちは海外遠征後、驚異すべき成長を遂げた
当記事の参考文献
- 編 新村出 (2018)『広辞苑』第七版, 岩波書店.
- 小学館.「デジタル大辞泉」. <https://dictionary.goo.ne.jp/jn/>(参照日2024年8月23日).
- 小学館 例解学習 国語辞典 第十版 金田一京助 編 深谷圭助 編集代表.
- 編 一般社団法人共同通信社 (2022). 『記者ハンドブック : 新聞用字用語集』第14版,共同通信社.
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