「喪中」と「忌中」の意味の違い
【喪中】近親者の死後、喪(も)に服す期間
【忌中】近親者の死後、忌(いみ)に服す期間
【忌中】近親者の死後、忌(いみ)に服す期間
「喪中」は、「モチュウ」と読み、近親者が死んだ後、祝い事を控える期間を意味します。
一方「忌中」とは、「キチュウ」と読み、近親者が死んだ後、家族が交際等を慎み、故人の祀(まつ)りに専念する期間を意味します。
どちらも故人を偲び弔う期間を指しますが、忌中は49日を終えるまでの期間を指し、喪中は1周忌までの約1年とされます。
したがって、忌中とは喪中の期間に含まれているという事になります。
明治時代、政府が服忌令(ぶっきれい)を定め、近親者の死去に際して喪に服す期間を決めたのが由来となります。
学校や職場でも定められている【忌引き】も、この服忌令が元になっています。
2つの言葉の違いとして、故人を偲んで交際や祝いごとを慎む期間が異なると覚えるとよいでしょう。
「喪中」の使用例
- 喪中につき年頭の挨拶を遠慮します
- 喪中はがき
- 喪中が明けてから結婚式を挙げる
- まだ喪中なので欠席します
「忌中」の使用例
- 忌中の心労で寝込む
- 忌中払いの席
- そのころ彼は忌中だった
- あのお宅では不幸があり忌中だ
当記事の参考文献
- 小学館 例解学習 国語辞典 第十版 金田一京助 編 深谷圭助 編集代表
- 編 新村出 (2018)『広辞苑』第七版, 岩波書店.
- 小学館.「デジタル大辞泉」. <https://dictionary.goo.ne.jp/jn/>(参照日2024年8月7日).
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