「紹介」と「照会」の意味の違い
【紹介】人と人の間に入って引き合わせること、知られていない情報を広く知らせること
【照会】問い合わせて確認すること
【照会】問い合わせて確認すること
「紹介」と「照会」はどちらも「ショウカイ」と読みますが、意味が異なります。
「紹介」には、「知らない人同士の間に入って引き合わせること」「知られていない事柄や情報を広く知らせること」という意味があります。
「紹介」の「紹」には「とりもつ。ひきあわせる」という意味があり、「介」には「間に入る。なかだちをする」という意味があるため、「間に入って引き合わせる」という意味になります。
一方、「照会」には、「わからないことを問い合わせて確認する」という意味があります。
「照会」の「照」には「てらしあわせる。見くらべる」という意味があり、「会」には「あう。かぞえる」という意味があるため、「照らし合わせて確認する」すなわち、「問い合わせて確認する」という意味になります。
なお、新聞紙面でも、「紹介」は「引き合わせる」「取り持つ」という意味として、「業者を紹介する」「紹介状」というように用いられます。
一方、「照会」も「問い合わせる」という意味として、「照会に回答」「取引の照会」「身元照会」というように用いられます。
「照会」は意味が一つだけであるためシンプルですが、「紹介」には「引き合わせる」と「広く知らせる」という二つの意味があるので、使い方の違いにも注意が必要です。
ちなみに「紹介」の「広く知らせる」という意味は、「日本文化を紹介する」などという風に使われます。
「紹介」の使用例
- 会社の先輩を友人に紹介した
- 自己紹介をするときは未だに緊張する
- 日本には人材紹介会社が山ほど存在している
- おすすめのゲームを紹介したい
「照会」の使用例
- 買いたい服がまだあるか、在庫の有無を照会してもらった
- 銀行に口座の残高照会をしに行く必要がある
- 専門機関に登録情報を照会しに行った
- 身元照会のために、運転免許証を提示した
当記事の参考文献
- 編 山田忠雄、柴田武、酒井憲二、倉持保男、山田明雄、上野善道、井島正博、笹原宏之 (2012)『新明解国語辞典』第七版, 三省堂.
- 著 北原 保雄(2011-2019)『明鏡国語辞典』第二版,大修館書店.
- 編 新村出 (2018,2019)『広辞苑』第七版, 岩波書店.
- 公益財団法人日本漢字能力検定協会.「漢字ペディア」.<https://www.kanjipedia.jp/>(参照日2024年11月24日).
- 小学館.「デジタル大辞泉」. <https://dictionary.goo.ne.jp/jn/>(参照日2024年11月24日).
- 編 一般社団法人共同通信社 (2022). 『記者ハンドブック : 新聞用字用語集』第14版,共同通信社
コメントを残す