「一般」と「全般」の違い

「一般」と「全般」の違い

「一般」と「全般」の意味の違い

【一般】多くの例や場合で広く認められている状態
【全般】物事の全体・総体

 

一般」は、「イッパン」と読み、特別な事例に限らず、多くの例や場合で広く認められている状態のことです。

一方、「全般」は、「ゼンパン」と読み、ある物事の全体・総体のことです。

「一般」=「たいてい」「いつも」「普通」「通常」と言い換えられ、「全般」=「全て」「全部」「総合」に言い換えられると覚えておくと、二つの意味の違いを把握しやすいです。

例えば、「一般的に、運動は健康に良いと考えられている」は「通常、運動は健康にいいと考えられている」と言い換えられ、「彼は理系分野全般が得意だ」は「彼は理系分野の全部が得意だ」と言い換えることができます。

「一般」の使用例

  • それは一般的な考え方だ
  • 一般の人向けの説明文
  • 一般の会社では当たり前のルール
  • 一般常識を身につけることは大事だ

「全般」の使用例

  • テスト範囲は、経済学全般だ
  • IT全般に疎い
  • 教育全般の問題が深刻化している
  • プロジェクト全般に関わる重要な仕事

当記事の参考文献

  • 編 山田忠雄、柴田武、酒井憲二、倉持保男、山田明雄、上野善道、井島正博、笹原宏之 (2012)『新明解国語辞典』第七版, 三省堂.
  • 著 北原 保雄(2011-2019)『明鏡国語辞典』第二版,大修館書店.
  • 編 新村出 (2018,2019)『広辞苑』第七版, 岩波書店.
  • 公益財団法人日本漢字能力検定協会.「漢字ペディア」.<https://www.kanjipedia.jp/>(参照日2024年8月15日).
  • 小学館.「デジタル大辞泉」. <https://dictionary.goo.ne.jp/jn/>(参照日2024年8月15日).

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