「探検」と「冒険」の意味の違い
【探検】未知のものを実地で探り調べること
【冒険】危険を冒しても、成功がたしかではないことにあえて挑戦すること
【冒険】危険を冒しても、成功がたしかではないことにあえて挑戦すること
「探検」は「タンケン」と読み、よく知らない場所や物を実際に赴(おもむ)いて調べるという意味があります。
”探”は事柄を明らかにするため観察や調査をするという意味があり、”検”は調べる・あらためるという意味があります。
「探検」には同音語に「探険」がありますが、意味はほぼ同じであり、新聞での取り扱いは「探検」に統一されています。そのことから「探検」が一般的と言えるでしょう。
一方「冒険」は、「ボウケン」と読み、危険と分かっていながら、成功しないかもしれないことにのぞむという意味があります。
”冒”はむやみにすすむ・おしきってすすめることを表し、”険”はけわしい・あやうい・あぶないという意味があります。
例文)
ラーメン屋の品書きを見て
いつも決まって塩ラーメンと餃子を頼むが、今日は冒険して違うラーメンにしてみよう。
上述のように、未知なるものへの挑戦・いつもと違うものをあえて選ぶという意味でも使われる言葉です。
「探検」の使用例
- ピラミッド探検のため渡航する
- 洞窟探検調査へ行く
- 探検レポートを執筆する
- 生涯、山岳探検家として生きた
「冒険」の使用例
- 冒険のための装備
- 一つの冒険物語をテーマにしたゲーム
- 宗教色の強い南インドは冒険するだけの価値がある
- 冒険心がよぎる
当記事の参考文献
- 編 新村出 (2018)『広辞苑』第七版, 岩波書店.
- 小学館.「デジタル大辞泉」. <https://dictionary.goo.ne.jp/jn/>(参照日2024年8月20日).
- 小学館 例解学習 国語辞典 第十版 金田一京助 編 深谷圭助 編集代表.
- 公益財団法人日本漢字能力検定協会.「漢字ペディア」.<https://www.kanjipedia.jp/>(参照日2024年8月20日).
- 編 一般社団法人共同通信社 (2022). 『記者ハンドブック : 新聞用字用語集』第14版,共同通信社.
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