「限度」と「限界」の違い

「限度」と「限界」の違い

「限度」と「限界」の意味の違い

【限度】これ以上は超えられないという程度
【限界】これ以上はないという境目

 

限度」は「ゲンド」と読み、「これ以上は出られないという程度や範囲」という意味があります。

一方、「限界」は「ゲンカイ」と読み、「もうこの先はないという境界線」という意味があります。

程度限りがある」と書いて「限度」、「境界線限りがある」と書いて「限界」です。

限度」は、「ここからここまでは可能だが、それ以上は不可能」という許容できる範囲を表しており、「限界」は「これ以上は不可能」という絶対的な境界線を表していると把握しておくと、それぞれの意味の違いを把握しやすいです。

「限度」の使用例

  • クレジットカードの限度額
  • 仕事量にも限度があるので、業務過多にならないように注意してほしい
  • 我慢するにも限度というものがある
  • 限度を超えずにお酒を飲むことは大切だ

「限界」の使用例

  • 体力の限界で、もう走れない
  • 進化し続けている技術にも限界はある
  • 自分の限界を超えて挑戦したい
  • 人間の限界を試されているようだ

当記事の参考文献

  • 編 山田忠雄、柴田武、酒井憲二、倉持保男、山田明雄、上野善道、井島正博、笹原宏之 (2012)『新明解国語辞典』第七版, 三省堂.
  • 著 北原 保雄(2011-2019)『明鏡国語辞典』第二版,大修館書店.
  • 編 新村出 (2018,2019)『広辞苑』第七版, 岩波書店.
  • 小学館.「デジタル大辞泉」. <https://dictionary.goo.ne.jp/jn/>(参照日2024年9月8日).
北澤篤史サイト運営者
1984年、大阪府生まれ。 著書 『マンガでわかる 漢字熟語の使い分け図鑑』(講談社、2024) ことわざ学会所属。ことわざ研究発表『WEB上でのことわざ探求:人々が何を知りたいのか』(ことわざ学会フォーラム、2023)

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