「経験」と「体験」の違い

「経験」と「体験」の違い

「経験」と「体験」の意味の違い

【経験】実際に見たり聞いたり行ったりすること。またそれによって得た知識や技能のこと
【体験】自分自身で実際に見聞きしたり行動したりすること

 

経験」は「ケイケン」と読み、「実際に見たり聞いたり行ったりして、そこから知識や技能を得ること」という意味があります。

一方、「体験」は「タイケン」と読み、「実際に自分の身体で見聞きしたり行動したりすること」という意味があります。

経験」は、実際に行動して知識や技能などを得たところまでを指しますが、「体験」は、実際に行動したところだけを指します。

また、「経験」の行動を起こしたことにより得た知識や実績などは、周りから評価が可能なものです。

つまり、「経験は客観的なニュアンスを持つ言葉であるといえます。

一方、「体験」は実際に行動することのみを指す言葉で、その体験をどのように感じるかは人それぞれです。

つまり、「体験」は主観的なニュアンスを持つ言葉であるといえます。

「経験」の使用例

  • 経験豊富な人は視野が広い
  • 今までの経験を活かせる仕事に就きたい
  • 未経験の職種にも挑戦してみたい
  • とても貴重な経験をさせてもらった

「体験」の使用例

  • 当事者の体験談はとても参考になる
  • 海外旅行は初めての体験だったが、とても刺激的な3日間となった
  • 珍しい料理を体験して、新しい味と出会うことができた
  • 集団生活を体験することで、協調性は養われていく

当記事の参考文献

  • 編 山田忠雄、柴田武、酒井憲二、倉持保男、山田明雄、上野善道、井島正博、笹原宏之 (2012)『新明解国語辞典』第七版, 三省堂.
  • 著 北原 保雄(2011-2019)『明鏡国語辞典』第二版,大修館書店.
  • 編 新村出 (2018,2019)『広辞苑』第七版, 岩波書店.
  • 公益財団法人日本漢字能力検定協会.「漢字ペディア」.<https://www.kanjipedia.jp/>(参照日2024年9月3日).
  • 小学館.「デジタル大辞泉」. <https://dictionary.goo.ne.jp/jn/>(参照日2024年9月3日).

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