「人望」と「人徳」の違い

「人望」と「人徳」の違い

「人望」と「人徳」の意味の違い

【人望】その人に寄せられる尊敬・信頼・期待
【人徳】その人に備わっている徳

 

人望」は「ジンボウ」と読み、「周りの多くの人々からその人に寄せられる尊敬・信頼・期待」という意味があります。

一方、「人徳」は「ジントク」と読み、「その人が生まれながらに持っている徳」という意味があります。

「徳」というのは、人柄の良さや品格の良さなどを指します。

よって、「人望」は周りから尊敬や信頼を寄せられる状況を表す言葉で、「人徳」はその人の内面的な美徳や気高さ、人柄や品格の良さを表す言葉だと覚えておくと、それぞれの意味の違いを把握しやすいです。

「人望」の使用例

  • 彼は仕事もできて人柄も良いので、とても人望のある人物だ
  • 総理大臣は国民からの人望が厚い人に決まってほしい
  • 人望のある人は、周りの協力を得やすい
  • 人望を失った途端、助けてくれる人はいなくなる

「人徳」の使用例

  • その人の人徳は、これまでの人生の過ごし方で身につくものだ
  • 彼女は誠実で謙虚であるため、その人徳の高さが注目されている
  • 彼の人徳の高さに感銘を受け、行動を変えたという人は多い
  • 先輩は人徳があり能力も高かっただけに、退職するという報告を聞いた時はショックを受けた

当記事の参考文献

  • 編 山田忠雄、柴田武、酒井憲二、倉持保男、山田明雄、上野善道、井島正博、笹原宏之 (2012)『新明解国語辞典』第七版, 三省堂.
  • 著 北原 保雄(2011-2019)『明鏡国語辞典』第二版,大修館書店.
  • 編 新村出 (2018,2019)『広辞苑』第七版, 岩波書店.
  • 小学館.「デジタル大辞泉」. <https://dictionary.goo.ne.jp/jn/>(参照日2024年9月15日).

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