「罹患」と「羅漢」の意味の違い
【罹患】病にかかること
【羅漢】阿羅漢の略・仏教の聖者のこと
【羅漢】阿羅漢の略・仏教の聖者のこと
「罹患」は、「リカン」と読み、病気にかかるという意味があります。風邪などの身近なものや感染症・障害・難病にも使われます。
「罹患」の類義語として発病という言葉があります。発病もまた、病気になることという意味があります。
発病は病気の症状が起きることを指し、「罹患」は病気が体や精神にある状態を意味しています。
一方「羅漢」とは、「ラカン」と読み、正式には阿羅漢(あらかん)と言います。
阿羅漢とは、仏教の修行者の最高位に達した僧の事を言います。また、悟りを開いた仏教の聖者も意味します。
略称されている”阿”という漢字は、梵字12字の初めの一字であり、サンスクリット語のアルハットから由来しています。
なお梵字(ぼんじ)とは古代インド語のサンスクリット語を表す文字で、日本でも位牌やお墓に彫られています。
「罹患」の使用例
- 流行り病に罹患する
- 地方ごとの罹患率の調査
- 罹患傾向の分析
- 罹患患者の症状
「羅漢」の使用例
- 羅漢の石仏を拝む
- 有名な日本三大羅漢
- 羅漢寺を調査する
- 全国の羅漢巡り
当記事の参考文献
- 編 山田忠雄・柴田武・酒井憲二・倉持保男・上野善道・山田明雄・井島正博・笹原宏之(2011)『新明解国語辞典』第七版, 三省堂.
- 編 新村出 (2018)『広辞苑』第七版, 岩波書店.
- 小学館.「デジタル大辞泉」. <https://dictionary.goo.ne.jp/jn/>(参照日2024年8月11日).
- 編 松村明・三省堂編修所(2019)『大辞林』第四版.三省堂
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